なぜこうなった?COCOA不具合

2021年08月03日

厚生労働省が約3億円かけて開発した

コロナウィルス接触者通知アプリCOCOAが

機能しないという不具合が起きていました。

アンドロイド版での不具合が言われていますがSNSでは

iPhone版でも不具合があると言われているようです。

そもそも広く普及しないと役割を果たせない性質のものですが

このような不祥事がおこるとますます普及が遅れそうです。

さらにこのニュースを掘り下げるともっと大きな問題が隠れていました。


厚生労働省が2億5千万円かけて開発した

コロナウィルス感染者接触通知アプリのCOCOAですが、

感染者と接触しても通知が来ないという事が問題となっています。


「厚生労働省は外部有識者を入れた調査組織を設置して検証する。

昨年9月の不具合発生から約4カ月の間

実際の端末を使って動作を確認せず発見が遅れた経緯があり

厚労省は年度内にも検証結果をまとめ

関係者を処分する方針だ。」

と言うニュースにもなっています。


実はCOCOAだけでなくHER-SYS(ハーシス)感染者情報把握・管理システム、

雇用調整助成金申請など、

厚生労働省のシステムにつぎつぎに問題を起こっているそうです。


COCOAについては、厚生労働省から

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社に開発・運用を委託し、

同社からエムティーアイ(運用、保守開発、カスタマーサポート)、

日本マイクロソフト(PMO支援、技術支援)、FIXER(クラウド監視)に再委託した。


実際のプログラム作成は、再委託先が行なった、

これは典型的な多重下請けシステムです。


多重下請けシステムの問題点として

下請けが増えると責任が曖昧になります

多重下請け構造と言えば建設業界がそうです。

 一応、下請け構造には様々な問題があることが指摘されており、

丸投げの下請け(一括下請け)は、公式には禁止されている。

 IT産業の場合には、建設業界の場合よりももっと問題が多い。

なぜなら、建設事業のように、仕事が終わったら終わりというわけではなく、

バグを何度も修正することが必要になるからです。

 今回の事件に関しては、昨年9月末に下請けのアプリ開発会社が

アプリを改修した際にミスがあり、不具合が発生した。

 そして、昨年11月に、プログラミング技術者が集まるサイトで、プログラムミスが指摘されていた。

しかし、今年に入るまで受託業者は実際の端末で動作確認しておらず、

発見が遅れた。


 新聞報道によると、

「最終的な責任は厚労省にあるが、不具合を確認するのは委託先業者の責任だ」

と厚生労働省は言っている。

結局厚労省の責任ではないってこと?


実際のところはわかりませんが厚労省は丸投げ状態の委託で、

プログラム開発がどのように行なわれているかも正確には

把握していなかったとうたがわれています。

つまり

バグの修正が適切に行なわれていなかった

と考えられます。

さらにこんな指摘もあります。

「こんな不具合だらけのアプリになったのは

そもそも開発者にお金が支払われていないからだ」

どういうこと?

政府は3億円もかけて開発したのでは

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社(開発運用)
1億3570万円

株式会社FIXER(クラウド監視)
1億2062万円

株式会社エムティーアイ(運用保守開発カスタマーサポート)
1615万円

日本マイクロソフト(技術支援)
2201万

合計2億9448万円

3次下請け

4次下請け

個人(核になるシステム開発)0円

じつは実際に中心になるシステムは

個人がボランティアで作った

と言われています。

つまり緊急時の開発予算が利権で消えた。

こういう経緯をみると

菅総理も国会で「お粗末だった」言わざるを得なかったのでしょう

 政府は、厚労省にはデジタル技術に精通する人材が少ないとして、

接触アプリの管轄を換えるようですけど、

デジタル庁に仕事を集中させても、

多重下請けシステムをなんとかしないと

デジタル庁を頂点にした新しい利権構造を作ることにしかならない危険がある

と指摘されています。